back to mieko's HP ただ今、ESPNのハイスクールフットボールのドキュメンタリーを翻訳中です。毎週水曜日深夜1:00から放送のO.E.Z.という番組に登場するものです。いつ放送されるかはわかりませんが、毎週おもしろいドキュメンタリーを放送しているので、ぜひチェックしてみてください! 現在はカレッジフットボール特集です。
それで今日は、スポセンとは少し違いますが、その番組でヘッドコーチとして出てくる、元NFLの伝説的選手、ディック・バトカス dick butkus をご紹介します。
タックルするために生きていたような男、オールNFL7度選抜、プロフットボール8度出場という輝かしいキャリアをシカゴ・ベアーズで築いたバトカスは、NFLを震撼させたラインバッカーでした。本能、力、リーダーシップ、そして何より“怒り”を兼ね備えた選手でした。“怒り”について、バトカスはこう話しています。
“ウォームアップをするためにフィールドに出る時、自分の頭に来ることを考え出したもんだ。相手チームの誰かが笑っていたら、そいつは自分か、ベアーズのことを笑っていると考えるようにした。何か激しい怒りを覚えることを見つけるんだ。それがいつも私の役に立った”
When I went out on the field to warm up, I would manufacture things to make me mad. If someone on the other team was laughing, I'd pretend he was laughing at me or the Bears. I'd find something to get mad about. It always worked for me.
バトカスがどのくらい怖かったのかというと、元グリーンベイ・パッカーズのRBマッカーサー・レイン macarthur lane は、“バトカスにヒットされた時はいつも、起き上がれますようにって祈っっていたよ”
I prayed that I could get up every time Butkus hit me.
とコメント。殺人的パワーを発揮していたんですね。{{ (>_<) }}
そんなバトカスは、小学校5年生の時から、プロのフットボール選手になる!と強く心に誓っていました。高校も夏のアルバイトも友達も大学も、すべてNFL選手になるために最善の選択をしました。シカゴ・ヴォケーション高校を選んだのも、ノートルダム大出身のバーニー・オブライエン bernie o'brien が指導するフットボールチームに入るためでした。彼はそこで、タックルをしながら相手のボールを奪うという技を学びました。
しかし大学はノートルダムではなく、イリノイを選択。その理由の1つは、新HCピート・エリオット pete elliott のプログラムが気に入ったから、ということもありますが、実はもっと大きな理由が…。彼は高校時代からのガールフレンドとの結婚を考えていましたが、名門ノートルダムでは既婚の選手は歓迎されなかったためだそうです。バトカスはめでたく彼女と結婚しましたが、そこまで大切に想われるなんて、彼女は幸せ者ですね☆ ちょっとバトカスらしくないエピソードでした。(^^;)
イリノイでは3年生だった1963年、145タックル、フォーストファンブル10回を記録し、チームをビッグ10カンファレンス優勝、さらにはローズボウル制覇へと導きました。
オールアメリカンに2年連続で選出された1964年、バトカスはドラフト1巡目指名でシカゴ・ベアーズに入団しました。プロ歴13年で殿堂入り確実と言われていた名MLBのビル・ジョージ bill george は、当時バトカスを見た感想をこう述べています。“フィールドで彼を見た途端、自分の時代は終わったと思った。あんなにいい選手は見たことがなかったからね”
The second I saw him on the field. I knew my playing days were over. Nobody ever looked that good before or since.
そしてNFLデビューしたその年から大物ぶりを発揮。タックル、ファンブルリカバリー、パスインターセプトでチームトップの活躍を見せ、チームの成績も前年の5勝9敗から9勝5敗へと大きく改善しました。
“ビッグ・ベアー”バトカスは、初年度から8年間連続でタックル数はチームトップ、1シーズン平均120タックル、58アシストをマークし、1967年には自己最多の18サックを記録しました。しかし1970年には右膝を痛め、靱帯再生手術を受けるものの全治はせず、その後2シーズンは痛みをこらえながらプレー。そして1973年シーズン後に引退を余儀なくされ、9年間のNFL人生にピリオドを打ちました。通算記録は1020タックル、489アシスト、22インターセプト。ファンブルリカバリーは25回で歴代3位ですが、1位のジム・マーシャル jim marshall は29回記録するのに20年、2位のリッキー・ジャクソン rickey jackson は28回を15年かけて達成していることからも、バトカスのすごさがよくわかります。
NFLを震え上がらせた、恐るべしLBだったバトカス。カレッジフットボールとNFLの両方で殿堂入りを果たした彼は、今はゴルフと俳優をして過ごしているとか。アメリカで9月から放送される番組「Hang Time」では、バスケットボールのヘッドコーチを演じているそうです。う〜ん、ぜひ見てみたい!!o(^o^)o
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